<div class="t_h" >26: <span style="color: green; font-weight: bold;">あなたのうしろに名無しさんが・・・</span> <span style="color: gray;"> 03/01/13 22:21</span></div>
<div class="t_b" > 知り合いの看護婦に聞いた話。 <br /> 彼女が勤務していたのは個人病院。ターミナルケアの老人が <br /> 半数を占める病院だったそうだ。 <br /> ある夜、彼女の担当している病室からナースコールがあった。 <br /> 呼び出ししたのは老婆。痴呆が進み、ほとんど植物人間状態の <br /> 患者だった。 <br /> 「どうしたの?おばあちゃん」 <br /> 彼女は耳元で声をかけた。すると、 <br /> <br /> 「 ○ ○ さ ん 、あ ん た も 連 れ て く よ 」 <br /> その老婆は、瞼をかすかに開けて、静かに呟いたそうだ。 <br /> 「何?おばあちゃん、何て言ったの?」 <br /> 彼女は良く聞き取れず、もう一度訊ねた。 <br /> すると、老婆はもう一度呟き、完全に眼を閉じたそうだ。 <br /> </div><br />
<div class="t_h" >27: <span style="color: green; font-weight: bold;">あなたのうしろに名無しさんが・・・</span> <span style="color: gray;"> 03/01/13 22:22</span></div>
<div class="t_b" > ○○さん?彼女は聞き覚えがあった。 <br /> 老婆の見舞い客の一人に、その名前の中年女性がいたことを思い出した。 <br /> <br /> 彼女の危惧していた通り、翌日老婆は亡くなった。 <br /> それからしばらくして、ナースルームに老婆の息子夫婦が折り菓子を持ってきた。 <br /> 案の定、息子の奥さんの名前が○○さんだった。 <br /> 彼女は病院を去ろうとする奥さんに、老婆の最後の言葉を伝えるべきか迷った。 <br /> それは非常識だし、縁起でもないことだったので、結局言えなかったそうだ。 <br /> <br /> 一週間ほど過ぎたある日、彼女は救急当番のシフトについていた。 <br /> 深夜ナースルームで待機していると、コールサインが鳴った。 <br /> 救急車が到着し、緊急治療室に一人の女性が運ばれてきた。 <br /> なんと、あの○○さんだった。 <br /> </div><br /><div class="t_h" >28: <span style="color: green; font-weight: bold;">あなたのうしろに名無しさんが・・・</span> <span style="color: gray;"> 03/01/13 22:23</span></div>
<div class="t_b" > 彼女は姿を見せない研修医を呼びに、休憩室に走ったそうだ。 <br /> 「急患です。急いでください」 <br /> 彼女は休憩室の扉に手をかけて呼びかけた。 <br /> そして扉を開けた瞬間、彼女は失神したそうだ。 <br /> <br /> 結局警備員に起こされて、彼女は意識を取り戻した。 <br /> 一時間近く気を失っていたそうだ。 <br /> その間、○○さんは心臓疾患で亡くなった。 <br /> 新人の看護婦と研修医の医療処置がどうだったのか分からない。 <br /> ただ、彼女は自分のミスだったと感じたそうだ。 <br /> 研修医も待機中に寝入ってしまったと、彼女にだけ告白した。 <br /> 実は金縛りにあっていた、と。 <br /> さて、彼女が見たものは何だったのか。 <br /> </div><br />
植物人間状態の患者からナースコールがあった
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