<div class="t_h" >113: <span style="color: green; font-weight: bold;">あなたのうしろに名無しさんが・・・</span> <span style="color: gray;"> 03/01/16 01:10</span></div>
<div class="t_b" > 26年生きていて1番恐かった体験を書きます。 <br /> <br /> 僕は4年前に入社して以来、2年間社員寮で暮らしていました。 <br /> そこは社員寮とは言っても、70年代風の普通の一軒家で <br /> 同僚のYが一緒に住んでいる以外は寮長もいない住まいでした。 <br /> <br /> 仕事は24時間、3交代ですが、新人の半年間は夜勤をやらせてもらえません。 <br /> 話は、半年後に初めて夜勤をやったときのことです。 <br /> その日、僕は身体がくたくたになり寮で泥のように眠りました。 <br /> <br /> 目が覚めたとき、昼前だったと思いますが、やけに耳障りな音で目が覚めました。 <br /> 頭がはっきりしてくると、それは声であることがわかります。 <br /> <br /> <br /> ブッ殺すぞ! <br /> ブッ殺すぞ! <br /> ブッ殺すぞ! <br /> 殺してやる! <br /> ブッ殺すぞ! <br /> <br /> <br /> 絶叫する声。隣の家からです。子供の声とも老婆の声ともつきませんでしたが <br /> とにかくすごい剣幕なのです。壁などを手当たりしだい叩きまくる音もします。 <br /> キチガイじみた人が隣に住んでるんだと思い、憂鬱になりました。 </div><br />
<div class="t_h" >114: <span style="color: green; font-weight: bold;">あなたのうしろに名無しさんが・・・</span> <span style="color: gray;"> 03/01/16 01:11</span></div>
<div class="t_b" > 次の日、会社でこの話をしたところ、有名らしく、以前この寮に住んでいた先輩も <br /> 「ああ、隣に住んでる人ね、ちょっとおかしいんだよ。そのうち慣れるから」といっていました。 <br /> <br /> 確かにそれから数ヶ月は気にせずに過ごせたのですが・・・ <br /> <br /> ある夜、昼間の勤務を終えて寝ようとしていたとことに例の「ブッ殺すぞ!」という声が聞こえてきました。 <br /> こんな夜遅くにまで!さすがに腹が立ちそうになったのですが、ちょっとおかしい。 <br /> 声が寮のすぐ外から聞こえる気がする。 <br /> <br /> そもそも、ブッ殺すって、誰を。 <br /> <br /> そう考えると背筋が寒くなるのがわかりましたが「自分のはずがない」と言い聞かせ、その日は寝てしまいました。 <br /> <br /> それから数日間、隣の家は静かでした。 <br /> その日も僕は仕事から帰り、寮の鍵を開けて、玄関に入りました。 <br /> すぐに服を着替え、風呂に入る。疲れが体から抜けていきます。 <br /> 風呂から上がって、2階の自分の部屋に戻ろうと階段をのぼった、そのときでした。 </div><br />
<div class="t_h" >115: <span style="color: green; font-weight: bold;">あなたのうしろに名無しさんが・・・</span> <span style="color: gray;"> 03/01/16 01:11</span></div>
<div class="t_b" > 視界の端に、後ろから階段をのぼってくる人影が見えたのです。 <br /> <br /> ああ、Yか。 <br /> しかし、それは違うことにすぐに気がつきました。 <br /> Yはそのとき夜勤で、今は会社にいるはずだからです。 <br /> 背筋に冷たいものが走ります。 <br /> じゃあ、誰なんだ? <br /> <br /> 僕が振り向くか振り向かないかの次の瞬間 <br /> <br /> <br /> ブッ殺すぞ!!!!!! <br /> <br /> <br /> そこには、いつも隣の家で叫んでるあいつがいたのです。 <br /> 僕は前身の毛が逆立ったのを憶えています。 <br /> 子供とも老婆ともつかない声のそいつは容姿も子供のような老婆のようで <br /> 目は見開き、鼻はつぶれ、口は曲がり、とてもこの世のものと思えませんでした。 <br /> だいたい、いつから、どうやってここに入ってきのか。混乱している僕に向かって <br /> そいつは突進してきました。手には得体の知れないものを持ってます。 <br /> 僕は必死の思いで「誰だてめーは!!」と叫ぶと、そいつは急に驚いたように <br /> 玄関から逃げていきました。そしてそいつの去ったあとにはうんこのような臭いのする <br /> 足跡が残されていました。 <br /> <br /> その後警察を呼び2度とこういうことはありませんでしたが、本当に最悪な出来事でした。 <br /> 今はその寮も後輩が使っていますが、いまだに階段をのぼるとき誰かが後ろから追いかけてくる気がして <br /> 恐くなります。 </div><br />
隣の家からブッ殺すぞ!と絶叫する声が
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