死ぬ程洒落にならない怖い話をまとめています。

洒落にならない怖い話(洒落怖まとめ)

Part38

民宿の窓に巨大な顔が・・・

投稿日:

92: 1/3 03/05/22 01:21
旧38-412

 高校時代、仲間6人で海水浴に行き、海岸沿いの民宿に泊まった時
の話です。そこはシーズン中だけ民宿を営んでいるような、見た目は
全く普通の民家でした。期間は2泊3日、カップル2組と男2人で、
男女の人数は合いませんが、いわゆる仲良しメンバーでした。
 ちなみに私は男2人の方の1人です。

 1日目は朝から晩まで遊び、疲れもあってすぐに寝てしまいました。
 2日目も朝から海に出たのですが、2人が前日から日焼けし過ぎて
ダウンしてしまい、午後の早い時間から宿で休むことになりました。
 トランプをしたり昼寝をしたり、散歩がてら買い出しに行ったり、
それはそれでくつろいだ楽しい時間を過ごしました。

 夜になり、入浴と夕食の後、前日できなかった宴会(?)をすること
になりました。(未成年でしたが、みんな普通に飲みますよね)
 大騒ぎの楽しい時間を過ごしましたが、他の客もいるからと、宿の
主人に注意され、その後はまったり飲んでいました。1人2人と寝て
いき、全員が寝たのはそう遅くなかったと思います。

93: 2/3 03/05/22 01:21
旧38-413

 時計は見ませんでしたが、夜中だったと思います。トイレに行きた
くなり目が覚めました。疲れと酔いで重いまぶたを無理に開け、部屋
を出てすぐ左にあるトイレに向かいました。眠気が優先して、特別怖
さは感じません。

 普通の家庭用の洋式トイレで、入り口のドアには四角い小さな曇り
ガラスがはめ込まれています。ドアを開けると正面が便器で、つまり
後ろがドアになります。鍵を閉め、便座を上げ、用を足します。酒を
飲んでいただけに長いです。そして、水を流した、その瞬間です。

 ガタガタガタガタ……!!

 ドアが揺れました。とっさにドアを見ると、そこには、巨大な目が
覗いていたのです。覗いていると言うより、押しつけているような、
曇りガラスなのにくっきりと、白目がやけに白すぎる、ガラスいっぱ
いの巨大な片目がこちらを見ていました。(後で思ったのですが、ま
ぶたもあったので巨大な顔だったのかもしれません)

94: 3/3 03/05/22 01:22
旧38-414

 ショックで息ができなくなった事まで覚えています。気がつくと朝
でした。トイレの鍵はかかったまま、私も当然倒れたままでした。思
い出して再び恐怖に襲われつつ、急いで部屋に戻りました。早朝と呼
ぶには遅く、それでも朝食前の時間でした。

 ふるえる肩を自分で押さえつつ、一番仲のよかった友達を起こし、
とにかく気分を落ち着かせ、事情を話しました。酒のせいだと言われ
信じてもらえませんでしたが、その時は1人じゃないだけで助かりま
した。

 朝食を取り体が温まるとだいぶ落ち着き、自分でも酒のせいだと思
えるようになってきました。もともと霊など見たことなかったし、何
より早く忘れたかったのです。

 3日目の午前中も海で遊び、帰途につきました。その後は何も見る
ことはありませんが、曇りガラスは今でも苦手です。また何時、あの
生気のない、巨大な目が現れるかと思うと……

出典:http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/occult/1053491062/

-Part38
-

Copyright© 洒落にならない怖い話(洒落怖まとめ) , 2024 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.